嘉義の旧称は諸羅で、嘉南平野の北端に位置し、北回帰線が県境を横に通っています。多様な自然景観や豊かな歴史文化が、活気ある風貌を呈しています。境内の河流は延々と続き、海に出る河口に沖積した海岸平野、丘や山岳、河や谷などの様々な地勢が、異なる地区からやって来た住民を養い、豊かで輝かしい文明を育ててきたのです。
有史以前より、嘉義地区の海岸線は絶えず変化し、内海に逆風する沿海地形に住んでいた人達は、徐々に河口に海港の機能を形成し、新しい文明の形を産み出しました。大航海時代になり、海を越えた欧州文化、及び中国大陸の東南からの移民の影響を受け、新、旧住民は山・海・平原の間に於いて融合し、豊富で多様、且つ生気溢れる発展を遂げました。20世紀以降、嘉義は再び近代化の過程に中で脱皮し、信仰をはじめ・工芸・芸術・產業・体育など、多方面に向けて旺盛な生命力を表現し続けてきました。国立故宮博物院は、歴史の文献や珍貴な文物とニューメディアデジタルビデオを結合し、参観される皆様のために、豊富で素晴らしい嘉義の故事を語って参ります。
ニューメディアテクニックで製作されたビデオを以て、時の移り変わりによる発展を、「旭日初昇—地理」・「嘉邑興起—開発」、「人文の粋を集める—芸文」の三単元に分け、有史以前から現代に至る嘉義の歴史文化、及び地理・人文・景観をはっきり述べて明らかにすると同時に、ニューメディア対話型年表、及び小型特定テーマの展覧を通して、嘉義の豊富な文化の蘊蓄を深く理解して頂きます。