「南北の均衡を計り、文化を均しく豊かにする」、また、台湾の中南地区に文化や教育・社会・経済の発展をもたらすため、行政院は民国93年(2004年)12月31日、嘉義県太保市に国立故宮博物院南部院区の設置を決定し、「アジア芸術文化博物館」と位置づけました。当初は民国97年(2008年)に竣工・開館する予定でしたが、規約履行に関して諸問題が発生し工事が中断したため、最終的には、民国99年(2010年)10月22日の完成とする計画の繰り下げ修正を行い、プロジェクトが再開されました。博物館のハード面についての建築工事は営建署が代理となってその処理を行い、ソフト面については、本院の豊富な収蔵品を中心に、国際文物借用展の補佐、積極的に多様で精彩な展覧の企画、現代の博物館のあるべき姿-収蔵・研究・保存修復・教育・展示・娯楽・レジャー、及びカルチャークリエイティブ等、各方面においてその機能を十分に発揮して参りました。民国99年(2010年)における第二次修正計画では、ソフト面の設置費用を8.34億台湾ドル増加し、アジアの文物、及び図書購入の費用に充て、計画建設経費は総計79.34億台湾ドルとなり、民国104年(2015年)12月末にプレオープンする予定となりました。